あらゆるテキスト入力の起点に!至高のメモアプリ Drafts

ちょっとしたメモからメールや Twitter、Web 検索など、iPhone では何かとテキストを入力する機会が多いですが、そのたびにアプリを使い分けるのは面倒だったりします。今日はそんなテキスト入力の作業を一元化できるメモアプリ、Drafts を紹介します。シンプルな見た目や使い勝手の裏に、多様なアプリ連携など高度な機能を備えた愛すべき存在です。

目次

  1. Drafts 10の魅力
  2. 起動が早く、即入力できる
  3. スワイプでカーソル移動
  4. 保存を意識する必要がない
  5. メモを素早く呼び出せる
  6. メールやイベント追加など多様なアクションを起こせる
  7. 連携アプリが豊富
  8. URL スキームも追加可能
  9. Drafts 自身が URL スキームに対応
  10. TextExpander に対応
  11. 選択範囲から新規メモを作成できる
  12. 設定回り
  13. 最後に

Drafts 10の魅力

Drafts はここ何ヶ月間か、ずっと愛用しているアプリです。なぜこんなに惹かれるのかをあらためて考えてみると、次の10個の魅力に思い当たりました。

  1. 起動が早く、即入力できる
  2. スワイプでカーソル移動
  3. 保存を意識する必要がない
  4. メモを素早く呼び出せる
  5. メールやイベント追加など多様なアクションを起こせる
  6. 連携アプリが豊富
  7. URL スキームも追加可能
  8. Drafts 自身が URL スキームに対応
  9. TextExpander に対応
  10. 選択範囲から新規メモを作成できる

起動が早く、即入力できる

Drafts は一瞬で起動します。起動するとすでに、テキストの入力を受け付ける準備ができています。ふと思いついたことを書き留める上で、何のストレスも抱かせません。

スワイプでカーソル移動

テキストの入力欄で指を左右にスワイプすれば、それに合わせてカーソルも左右に1文字ずつ移動します。狙った位置にカーソルを持って行くために、画面を長押しする必要はありません。

キーボードの上に表示される薄いグレーのツールバー上でスワイプすれば、記号の入力やカーソル移動、入力のやり直しができる拡張キーボードを呼び出せます。拡張キーボードは3種類あり、スワイプするたびに切り替わります。

ツールバーから下にスワイプすると全画面表示に切り替わります。

保存を意識する必要がない

新しいメモを書きたくなったら、ツールバーの「+」ボタンをタップするだけです。すぐに新たなメモ画面が表示され、今までのメモは保存されています。

アプリを閉じてから1分以内(初期設定)に再度アプリを起動すると、前回書いていたメモがそのまま表示されます。1分以上過ぎていれば、まっさらな新しいメモ画面です。もちろん、前回書いたメモは保存されています。

メモを素早く呼び出せる

保存されているメモにアクセスするには、ツールバーのメモアイコンをタップします。「All」の左側に3つアイコンが並んでいます。書き留めたメモは1番左のアイコン、Inbox に保存されていきます。

タイトルの上でスワイプすれば、メモを真ん中のアイコンの Archived や、1番右の Pinned に振り分けたり、削除したりできます。Inbox に未処理のメモ、Archived に処理済みのメモ、Pinned には何度もアクセスするメモや、重要なメモを置いておくのが良さそうです。

使い終わったメモを自動的に Archived に移動するように設定することもできます。メモの検索も、ツールバーの虫眼鏡のアイコンからできます。

メールやイベント追加など多様なアクションを起こせる

Drafts では書き留めたメモから、アプリを切り替えることなく多種多様なアクションを起こせます。たとえばメールやメッセージの作成、カレンダーへのイベント追加、リマインダーの登録などです。

アクションを起こすには、ツールバーの1番右、矢印のアイコンをタップします。Twitter や Facebook への投稿、クリップボードへのコピー、Dropbox や Evernote への保存もできます。iPhone で実際に操作しているところを動画にしました。

こうしたアクションを管理するには、歯車のアイコンをタップして設定画面を呼び出します。

「Actions」の「Manage Actions」 をタップします。

それぞれのアクションをタップすると、設定パネルが開きます。

「Action Pane」では、アクションを表示する場所を4つのグループから選んだり、「Hide」で非表示にしたりできます。

「After Success」ではアクション成功後にメモをどうするかを決めます(左から「そのまま」「Archived に移動」「削除」「デフォルト設定に従う」)。

「Confirm Before」はアクションの実行前に確認画面を表示するかどうかの設定です。

「First Line as Title」が設定できるアクションは、1行目をタイトルとして扱うかどうかを選べます。

連携アプリが豊富

Drafts でできることは、これだけにとどまりません。テキストを渡すことができる連携アプリが豊富にあります。Tweetbot, OmniFocus, Things, Due, Day One, Byword, Simplenote, Buffer など有名どころのアプリについては、テキストを渡すためのアクションがあらかじめ登録されています。さらに、Drafts: Action Directory からインポートすることもできます。このページには、Drafts の設定画面の「Custom Actions」にある「Visit the Action Directory →」からも飛べます。

アプリ名で検索するか、左上にある「Recent」「Popular」「All」から一覧を見られます。

URL スキームも追加可能

Drafts には、自分で URL スキームを追加することだってできます。

設定の「Custom Actions」にある「URL Actions」をタップ。続いて右上の「+」ボタンをタップすると、登録画面です。

「Name」に自分の好きな名前を入力し、「URL」にスキームを登録します。以下は、自分が登録している URL スキームの一例です(上記の Drafts: Action Directory からインポートしたものも含みます)。いずれも、[[draft]] の箇所に Drafts で入力したテキストが挿入されます。

Search on Google:

http://www.google.co.jp/search?q=[[draft]]

Search on Amazon:

http://www.amazon.co.jp/s/field-keywords=[[draft]]

Search the App Store:

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZSearch.woa/wa/search?media=software&term=[[draft]]

WordPress でブログを運営している人なら、自分のブログの過去記事を検索するために次の URL スキームが使えます(以下はこのブログの場合)。

http://shirose.jp/?s=[[draft]]

Drafts 自身が URL スキームに対応

Drafts は、URL スキームで他のアプリへのアクションを起こせるだけではありません。Drafts 自身が URL スキームを受け付けてくれます。

参考記事:

次の URL スキームは、Drafts に Hello World と書かれたメモを作ります。

drafts://x-callback-url/create?text=Hello%20World

text= に続く部分が、Drafts に受け渡されます。%20 は半角スペースに置き換わります。

Drafts の面白いところは、こうして作られたメモに対し、何かしらのアクションを起こすところまで URL スキームで指定できる点です。たとえば、次の URL スキーム。

drafts://x-callback-url/create?text=Hello%20World&action=Copy%20to%20Clipboard

まず、Hello World と書かれたメモが作られます。そのメモに対して、Drafts は「Copy to Clipboard」のアクションを起こし、Hello World の文字列をクリップボードにコピーします。このアクションには、先ほど紹介したような自分独自の URL アクションを割り当てることもできます。

URL スキームでアクションまで指定したい場合は、設定の「URL Security」で「Allow URLs to trigger actions?」を「ON」にしておくことが必要です。

Hello World をクリップボードにコピーしたらそのメモはもう必要ない、ということであれば、削除するように URL スキームで指定できます。

drafts://x-callback-url/create?text=Hello%20World&action=Copy%20to%20Clipboard&afterSuccess=Delete

クリップボードにコピーし、メモを削除して、さらに何か URL スキームを使いたければ、次のように続けます。

drafts://x-callback-url/create?text=Hello%20World&action=Copy%20to%20Clipboard&afterSuccess=Delete&x-success=mailto:

こうすると、クリップボードにコピーするアクションに成功した後、メールアプリに切り替わります。もちろん、これだけではあまり有意義な URL スキームではないでしょう。

でも、Drafts をターゲットにした URL スキームで「テキストの受け渡し」「テキストに対するアクション」「アクション実行後の URL スキーム」の3つを指定できることには、工夫次第で大きな可能性があります。最後の x-success= で、さらに Drafts に向けた URL スキームを仕込むこともできるからです。

今ご紹介した URL スキームを使って、Safari から Drafts にテキストを渡す様子も動画にしてみました。

TextExpander に対応

Drafts は TextExpander にも対応しています。先日 TextExpander に搭載された fill-in 機能にも、Drafts はいち早く対応しました。さらに、アクションを実行する際に TextExpander のスニペットを展開することも可能になっています。

設定で「Custom Actions」の「Message Actions」に、このようなフォーマットを作ってみます。[[draft]] の後に date; とありますが、これは TextExpander で、今日の日付に展開されるスニペットとして登録しておきました。

Drafts で「テキスト」と入力し、このアクションを実行します。

メッセージの送信画面が立ち上がります。本文には、まず Drafts で入力した「テキスト」が入っています。そして、date; が今日の日付に展開されています。この機能も、使い方次第でさまざまな可能性が開けそうな気がします。

選択範囲から新規メモを作成できる

Drafts なら、画面上で選択したテキストから新しいメモを作ることもできます。

テキストを選択するとポップアップされるメニューの上で指を左にスワイプしていくと、「> New」というメニューがあるので、タップします。

すると、選択したテキストだけのメモが新規に作られます。文章を書いている時に、出てきた単語をキーワードにして検索したいといった場合に便利です。新規メモから、検索用のアクションを実行するだけです。

設定回り

Drafts の設定画面についていくつかピックアップします。

Actions:

「Actions Snap to Fullscreen」は、ツールバーの矢印アイコンでアクションの一覧を呼び出す時、全画面表示にするかどうかを選べます。

「By default, after action success」では、アクションに成功した後のメモの行き先について、デフォルトの設定を決められます。左から順に「そのまま」「Archived に移動」「削除」です。

Drafts:

「Sync and Storage」から、メモの一括削除ができます。「Purge Archived Drafts」は Archived に保存されているメモだけを、「Delete All Drafts」はすべてのメモを削除します。

「Drafts Snap to Fullscreen」は、ツールバーのメモアイコンで保存されているメモの一覧を呼び出す時、全画面表示にするかどうかを選べます。

「Create draft when returning to app after…」では、アプリをいったん閉じてから再び起動する際、どれだけの間隔が空いていれば新規メモ画面に切り替えるかを指定します。「Never」なら最後にアクセスしたメモが常に表示されることになります。

最後に

Drafts は設定関係がすべて英語のため、敷居が高く感じられるかもしれません。ですが、使えば使うほどに手に馴染んできます。敷居の高さを補って余りある魅力が存在します。

キーボードのすぐ上にあるツールバーから大抵の操作ができるので、もう画面の上の方まで手を伸ばす必要はありません。テキスト入力の起点となるにふさわしい、シンプルで軽い使い心地です。この快適さを、多くの人に感じていただければ幸いです。

2013-10-25 追記: 続編も書きました。(関連記事: iOS 7 に照準を絞り、さらなる進化を遂げたメモアプリ Drafts

4 thoughts on “あらゆるテキスト入力の起点に!至高のメモアプリ Drafts

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