iOS 7 に照準を絞り、さらなる進化を遂げたメモアプリ Drafts

2013-10-25-001

シンプルな外観の裏に、驚くほどパワフルなテキスト連携機能を備えたメモアプリ Drafts が進化を続けています。バージョン 3.5 へのアップデートで iOS 7 専用アプリの道を選び、新しい OS に調和したデザインと、いくつもの新機能が追加されました。使うほどに手に馴染んでいく Drafts の新バージョンの魅力をまとめました。

目次

  1. iOS 7 に最適化されたデザイン
  2. 新規メモ作成時のオプション
    1. クリップボードから作成
    2. 現在のメモの選択範囲から作成
    3. Dropbox 公式アプリからインポート
  3. 白紙のメモからアクションを実行
  4. 選択範囲からアクションを実行
  5. その他の新機能
  6. まとめ

iOS 7 に最適化されたデザイン

Drafts の魅力は何と言っても、白とグレーを基調にした洗練されたデザインにあります。バージョン 3.5 ではメモにアクセスしたり、アクションを実行したりするために使うボタンアイコンの見た目が変更されました。

フォントには「HelveticaNeue-Light」が追加され、iOS 7 全体の雰囲気と調和したデザインになっています。設定からステータスバーを非表示にすることも可能になり(「APPEARANCE」→「Show status bar in editor」)、テキストの入力に集中できる環境が用意されています。

設定画面では、左端から右スワイプで前の画面に戻ることができます。こうした操作感の面でも iOS 7 らしい動きを取り入れ、新しい OS 用に最適化されています。

新規メモ作成時のオプション

新規メモを作成する際に、白紙のメモを開く以外の選択肢が用意されました。「+」ボタンをタップで白紙の新規メモが開くのはこれまでと同様。長押しで以下の3つのパターンから作成できます。

クリップボードから作成

「+」ボタンを長押し後、「New from clipboard」をタップするとクリップボードにコピーしてあるテキストから新規メモを作成します。白紙のメモを開いて画面を長押しし「Paste」をタップするよりもはるかに早く、新しいメモを開くことが可能になりました。

現在のメモの選択範囲から作成

「New from selection」は現在開いているメモから、自分が選択しているテキストだけで新しいメモを作ることができます。テキストを選択した時にポップアップされるメニューから「> New」を選ぶのと同じ結果になります。

たとえばこの状態から「New from selection」を実行してみます。

この通り、選択範囲にあったテキストを取り出して新規メモを開いてくれます。コピー、そしてペーストという煩わしい作業に気をとられることなく、テキストの編集だけに集中できます。

テキストの一部分を再利用して別のアクションを起こしたい時、そして真っさらな環境で一部分だけを編集したい時などに大変便利です。

Dropbox 公式アプリからインポート

3つ目の「Import from Dropbox」は、Dropbox に置いてあるテキストファイルの中身を Drafts に引っ張ってくる機能です。この機能を使うには Dropbox の公式アプリをインストールし、Drafts の設定画面から認証作業を済ませておく必要があります。

「Import from Dropbox」をタップすると Dropbox アプリに切り替わるので、その中で好きなテキストファイルを選択(どのフォルダからも選べます)。すると Drafts に戻り、ファイルの中身のテキストが新規メモに読み込まれます。

さらに、24日のバージョン 3.5.3 へのアップデートにより、Drafts からの Dropbox アクションで既存ファイルの中身を入れ替える Replace オプションが使えるようになりました。

これにより、たとえば Dropbox のルートに drafts.txt という名前のファイルを用意しておき、Drafts で「Import from Dropbox」を使ってテキストを取り込み編集。その後、次のアクションで Dropbox に戻して drafts.txt を更新するといったことが可能です。つまり、手動ではありますが Dropbox 上に置いた1つのファイルを通じ、Drafts と PC など他デバイスとの間で双方向同期ができることになります。

白紙のメモからアクションを実行

Drafts はメモに書いたテキストをもとに、ツイート、メッセージやメールの送信、カレンダーへの予定追加、他のアプリへのテキスト受け渡しなど、ありとあらゆるアクションを実行できることが最大の特徴です。

デフォルトのアクションに加え、URL スキームなどを使って自分独自のアクションを追加することもできるので、慣れてくると自分の思いのままにテキストを扱えるようになります。

ただし、これまではテキストを入力していない白紙のメモからはアクションを実行できないという制約がありました。それがバージョン 3.5 から取り除かれ、アクション実行の幅がさらに広がりました。

テキストを入力していない状態でアクションを実行できるということは、あえてテキストを利用しないアクションを定義することも可能ということになります。

その1つが、アプリランチャーとして Drafts を使うという方法。たとえば URL アクションとして次のスキームを登録しておけば、いつでも Launch Center Pro を呼び出せます。

Launch LCP: Drafts にインポート

launchpro:

また、白紙の状態で Copy to Clipboard アクションを実行し、クリップボードの中身を空にすることもできます。

ほかにも、クリップボードにあるテキストを使ったアクションも可能です。次のアクションは、クリップボードの文字列で Google 検索し、結果を Safari で開きます。

Google from Clipboard: Drafts にインポート

http://www.google.co.jp/search?q=[[clipboard]]

こうしたアクションはメモが白紙の状態だけでなく、メモの作成中に実行することもあると思います。なので登録する際は作成中のメモが勝手にアーカイブされたりしないように、「Manage Actions」から「After Success」→「Nothing」を選んでおくといいです。

その一方で、バージョン 3.5.3 から、Drafts 内で URL アクションを実行したり、他のアプリから URL スキーム経由で Drafts を呼び出してアクションを実行させたりする場合に、白紙のメモからはアクションを実行できないようにするためのパラメータも追加されました。

簡単に例を紹介すると、以下のスキームを Drafts のアクションとして、または他のアプリから URL スキームとして実行すれば、Drafts に白紙のメモを作成した上で、Launch Center Pro を起動します。

drafts://x-callback-url/create?text=&action=Launch%20LCP

このスキームを次のように変えると、白紙のメモを作成するところまでは一緒ですが、Launch LCP アクションは実行できません。

drafts://x-callback-url/create?text=&action=Launch%20LCP&allowEmpty=NO

これは allowEmpty=NO によって、Launch LCP アクションを実行しようとする時点でのテキストの有無に基づき、アクションを制御しているためです。allowEmpty パラメータは明示的に指定しなければデフォルトで YES に設定されるので、アクションを制御したい場合のみ指定すればいいと思います。

このパラメータを有効活用すれば、Drafts でアクションをループさせていく時にメモの残りがなくなったらアクションを終了させる、といった指定が可能になります。実は1番待ち望んでいた機能だったので、個人的にかなりうれしいアップデートです。

選択範囲からアクションを実行

Drafts は入力したテキストに対してアクションを実行する際、タグを使い分けることで、テキストの1行目だけを利用する([[title]])、2行目以降を利用する([[body]])など柔軟な操作がもともと可能でした。

ここに新たなタグとして、選択範囲のテキストを利用する [[selection]] が追加されています。これが便利なのは、文章を書いていて出てきたキーワードについて検索を行いたい時です。次のアクションで選択範囲を Google で検索、結果を Safari で開きます。

Google from Selection: Drafts にインポート

http://www.google.co.jp/search?q=[[selection]]

このほか、メモから行単位でテキストを取り出す [[line|n]] タグも拡張され、行の範囲を指定できるようになっています。[[line|..3]] でメモの最初から3行目まで、[[line|4..6]] で4行目から6行目、[[line|7..]] で7行目から最後まで、といった具合です。

その他の新機能

これ以外にも、Drafts 3.5 からは拡張キーボードを使った Tab の入力や、Inbox にあるメモの数をアプリアイコンにバッジ表示する、Inbox のメモをまとめてアーカイブする、などの機能が追加されています。

もともと Drafts は思いついたことをさっと書き留め、それをもとにさまざまなアクションを起こしていくといった「テキスト入力の起点」として使いやすいアプリです。Inbox に入れたメモを確認したり、整理したりしやすくなる機能が盛り込まれたことで、さらに使い勝手のよいアプリになっています。

まとめ

見た目がシンプルで、自分独自のアクションを自由に追加していくこともできる Drafts は私にとって、日常に欠かせないアプリになっています。テキストの入力作業を伴うものであれば何をするにもまず Drafts を起動し、そこからアクションを使って他のアプリにテキストを渡していくようにしています。

他のアプリも Drafts との連携を前提に厳選していった結果、あまり多くのアプリを詰め込みすぎず、iPhone 自体をシンプルに使えるようになってきました。

登録している具体的なアクションについては、また追って記事にまとめたいと思います。もし Drafts に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、次の記事に基本的な使い方や特徴をまとめていますので、ぜひ読んでみてください。

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