メールと各種アプリの仲介役に!Dispatch は新しい発想の iPhone 用メールクライアント

2013-11-23-001

自分がメールアプリに求めていたものはまさにこういう機能だったのだと、実際に使うことで気づかされた iPhone アプリがあります。それは「効率的に処理する」という名を冠した Dispatch。メール1通1通からイベントやタスクの作成、リンクの保存といったアクションを起こし、普段使いのアプリにスムーズにつなぐことで Inbox(受信トレイ)のメールをきれいに処理することができます。

目次

  1. メールがもたらす雑多な「やるべきこと」に対処
  2. 連携アプリを起動
  3. 連携先でメールの内容を参照
  4. 主な連携先
  5. 効率的に返信するための仕組み
  6. スワイプ操作でアーカイブや削除
  7. バックグラウンド通知
  8. 最後に注意点

メールがもたらす雑多な「やるべきこと」に対処

受信トレイに未処理メールが溜まっていきがちな理由の1つに、メールがもたらす「やるべきこと」の種類があまりにも多岐にわたるということが挙げられます。

読んで(あるいは読まずに)終わりの場合でもアーカイブなり削除なりの動作が必要ですし、ちょっと考えただけでも次のような行動が浮かびます。

  • すぐに返信する
  • 何かを調べたり、確認したりした上であらためて返信する(タスク)
  • 予定として登録する(カレンダー)
  • 後日、特定のタイミングで参照する(カレンダー、リマインダー)

Dispatch はメールを他のアプリへつなぐことを意識して設計されているため、こうしたメール1通1通の特性に合わせ、アプリを使い分けて柔軟に対応することが可能です。

連携アプリを起動

メールの一覧画面から、他のアプリへ渡したいメールを開きます。開いたら右下のアクションボタンをタップします。

すると iPhone にインストールされている連携アプリを自動的に表示してくれます。ここでは次のようなアクションを起こせます。

  • Due や 標準「リマインダー」にリマインダーをセット
  • カレンダーアプリの Fantastical でイベントとして登録
  • タスク管理アプリの Things にタスクを作成
  • Evernote にメールを保存
  • Drafts にテキストして流す

アイコンをタップするとそのアプリが起動します。連携先によっては、メールの内容を送った後に自動的に Dispatch にコールバックしたり、そもそもアプリの切り替え自体が必要なかったりするので便利です。情報を送る前にポップアップ画面でタイトルの修正や時間の指定ができるアクションもあります。

連携先でメールの内容を参照

Dispatch はアクションを実行する際、メールのタイトルや本文、Dispatch でそのメールを開くための URL リンクといった情報をまとめて連携先のアプリに送ります。

たとえばタスク管理アプリの Things に送って作成したタスクには、ノート欄にメールの本文が入力されています。なのでメールに付随するタスクをこなす際、メールを読み返すために Dispatch を開く必要はありません。

メールの本文に続けて x-dispatch:// で始まるリンクも埋め込まれています。タスクを終えたらリンクをタップして Dispatch を開き、メールに返信するといった作業をスムーズに行えます(リンクと認識するかどうかはアプリ側の対応になります)。

主な連携先

Dispatch はアクションボタンだけでなく、日付や URL アドレスといったメールに含まれているリンクからもアクションを起こせます。

左側は日付をタップしたケース。標準「カレンダー」にも送れます。右側は URL をタップした例。Safari に加え、Chrome や 1Password の内蔵ブラウザで URL を開けます。Instapaper や Pocket などの「あとで読む」ためのアプリにリンク先のページを保存することもできます。

設定でリンクの種類ごとに連携アプリのオン・オフを切り替えることも可能です。

効率的に返信するための仕組み

Dispatch にはメールを素早く返信するための仕組みも備わっています。

まず、メールを開いた状態で左にスワイプすることで返信の作成画面が開きます。下書きしている途中で右にスワイプすれば受信メールに戻ります。左右のスワイプで行ったり来たりができるので、内容を確認しながら返信を書くことが可能です。

受信メールの本文を選択状態にして「引用」をタップすると返信の中で引用できます。

定型のフレーズをスニペットとして登録しておき、メール作成時にワンタップで挿入する機能もあります。自分は「ありがとう」系のほかに、「了解しました」「よろしくお願いします」といった返信時によく使うフレーズを登録しています。

短い返信であれば自分で本文を入力しなくても、スニペットを呼び出して挿入し、右上の送信ボタン(画面を下に引っ張ると出てきます)を押すだけで返信できるのであっという間に終わります。

また、Dropbox や Droplr に置いてあるファイルの短縮リンクや、iPhone に登録している連絡先の情報を挿入することもできます。

スワイプ操作でアーカイブや削除

スワイプ操作はメール一覧画面にも取り入れられています。メールの右端から左へのロングスワイプでアーカイブ(設定の「クイックアクション」で削除、迷惑メールへの変更も可能)。短く左スワイプすると、5つのボタンが表示され、左から「既読・未読の切り替え」「スター」「アーカイブ」「指定したフォルダへ移動」「削除」ができます。

右にスワイプするとアカウントの切り替えや設定、スニペットの登録ができます。

バックグラウンド通知

Dispatch にはメールの受信をプッシュ通知する機能はありませんが、代替として iOS 7 のバックグラウンド更新機能を使って通知を受け取ることができます。

Dispatch を開いていなくても受信の確認をし、新着メールがあればすぐに通知してくれる仕組みです。自分は1ヶ月ほど利用していますが、メールを受信してからおおむね5–15分ぐらいで通知が来ているので、プッシュ通知でなくても実用上の問題は感じません。

最後に注意点

最後に、Dispatch の現在のバージョンでできないことにも触れておきます。

まず1つ目は、アーカイブや削除したメール、フォルダに振り分けたメール、送信メールなど、受信トレイ以外の場所にあるメールは読み込まないということ。ただし、アーカイブしたメールに関しては検索か、アクションで埋め込んだ URL リンクから開くことができます。

自分はアーカイブしたメールを一覧形式で見たい時のために、標準の「メール」アプリにもアカウントを設定してあります。まれに知人から受信したメールが iCloud 側で迷惑メールに振り分けられ、Dispatch で通知を受け取れないケースもあるので、その時もメールアプリで確認しています。

他には送信メールの下書きがローカルに保存されるので PC で続きを書くという方法は取れません。その逆もできないです。あと POP や Exchange 形式のアカウントには対応していません。対応しているのは iCloud や Gmail といった IMAP ベースのアカウントになります。それと写真の添付はできません。

こういった点がネックにならない人には Dispatch は本当にオススメできるメールアプリです。手持ちのアプリを組み合わせ、すっきりと整理した受信トレイを維持できます。

気になった方はこちらの開発元の動画も見てみてください。きっと気に入ってもらえるはずです(洋楽付きなので音声にはご注意を)。

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