記事を捌かず「読む」ための RSS リーダー Unread

photo credit: * RICCIO via photopin cc
photo credit: * RICCIO via photopin cc

ユニークでいて、かつ懐かしい記憶を思い起こさせてくれるアプリです。膨大なフィードを捌いていく使い方には向きません。その代わり、静かに、集中して1つ1つの記事を読める心地よい空間がそこにはあります。RSS リーダーの原点に立ち返ろうとしたアプリ、Unread—

目次

  1. Unread
  2. できること・できないこと
  3. 抜粋表示
  4. フルスクリーンリーディング
  5. 哲学

Unread

Unread は iPhone 用の RSS リーダーアプリ。Sylfeed を常用している人から見ると、きっと機能面で物足りなさを感じるでしょう。でも Reeder の見た目を好んでいる人なら一見する価値はあるかもしれません。

機能の豊富さより、とにかく記事の読みやすさに重きを置いて設計されています。そう、文字通り RSS “Reader” として磨き上げられたアプリです。

できること・できないこと

最初に現時点のバージョンでできないことを挙げておきます。これらが引っかかる人は、素直に見送った方がいいかもしれません。

  • フィードの追加、解除
  • 記事ビューでの「次の記事」「前の記事」への移動
  • Buffer、Evernote 連携
  • 記事共有時のフォーマットのカスタマイズ

2014-04-21 追記: バージョンアップで記事間の移動は可能になりました。(関連記事: Unread がアップデート、記事間の移動や一括既読のジェスチャーが追加

その一方で、Unread が備えている特徴は次の通り。

  • フルスクリーンリーディング
  • テーマの切り替え(デイモード、ナイトモード、その他隠しテーマ)
  • iOS 7 のバックグラウンドフェッチを使った記事読み込み
  • Drafts、Things、Omnifocus への共有
  • Twitter、Facebook 投稿時のスワイプカーソル移動

RSS サービスは Feed WranglerFeedbinfeedly に対応しています。その他、Instapaper、Pocket、Readability、Pinboard との連携はしっかり押さえています。

抜粋表示

ここから Unread の特徴である記事の見やすさ、読みやすさについて説明します。

まず、記事の一覧画面ではタイトルのみならず、各記事の冒頭部分が合わせて表示されます。もちろん一覧性は犠牲になりますが、新聞や雑誌の目次、それも概要付きの目次を眺めている感覚になれます。

今日はどんな記事があるだろう、とわくわくしながら、新聞や雑誌のページを繰る感覚で、面白そうな記事を探していく。デジタルな場所でありながら、どことなくアナログな匂いを残した空間に、自分がいるように感じられます。

フルスクリーンリーディング

記事ビューにはボタン類が一切なく、読むことだけに集中できる環境が用意されています。

有料フォントを提供している Hoefler & Co. から英文フォントを採用しています。また、日本語の記事の表示も問題ありません。全体的にモノトーンの落ち着いた色調となっています。

ボタンがない分、基本的な操作はスワイプで行います。左から右へのスワイプで「一覧へ戻る」、右から左へスワイプすれば内蔵ブラウザや共有機能を使うためのメニューを呼び出せます。

Drafts などへの共有では、記事中の選択範囲をタイトルや URL と一緒に送ることができます。ただし、何も選択していない状態では代わりに抜粋を送ってしまいます。共有する内容を柔軟に選べるようになれば、なおありがたいですね。

哲学

この記事の冒頭で Unread について「ユニーク」と表現しました。その理由はこのアプリの哲学にあります。

アプリのサポートサイト Unread — An RSS Reader を訪ねると、機能の説明もなしに、以下の言葉で始まる英語の長文が掲載されています。

I still love RSS.

そこには開発者が RSS をどれだけ愛しているか、なぜ Unread の開発を思い立ったのかということが延々と書かれています。この文章はアプリの中にも「Philosophy」と題して収録されています。

自分自身、お気に入りのサイトやブログの新着記事をもらさず読める RSS が大好きです。そして自分でもブログに記事を書いているからこそ、1つ1つの記事を大切に読みたいという願いが込められた Unread を、やはり大切にしたいと考えます。

哲学の原文は英語ですが、App Store のレビュー欄に全文の日本語訳を載せてくださっている方がいらっしゃいます。Unread に何か感じるものがあった人は、ぜひレビュー欄を見てみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です