スマートフォンの維持費を数千円単位で節約できる格安 SIM のすすめ

photo credit: kalleboo via photopin cc
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ドコモが先日新料金プランを発表し、スマートフォン向けの料金形態が多様化してきました。とはいえデータ通信にかかる費用は依然として、安価になっているとは言えないのが現状です。通信量が少ない人は、月1,000円以下から利用できる格安 SIM を活用すれば毎月の維持費を数千円単位で節約することも可能です。

目次

  1. スマートフォンの維持費は月7,000円
  2. データ通信量は月1GB未満が7割
  3. 通信量に合わせてプランを選択できる格安 SIM
  4. 主な MVNO 事業者
  5. スマートフォン1台持ち向けの音声付きプラン
  6. ガラケー+通信用スマートフォンなら選択肢が豊富
  7. ルータ経由で複数デバイスやドコモ以外のスマートフォンに対応
  8. 複数の SIM で通信容量を共有
  9. まとめ

スマートフォンの維持費は月7,000円

スマートフォンで契約できる料金プランの月額は現行では次のような形が一般的です(以下、金額はすべて税抜き)。

  • 基本使用料: 934円(ドコモは743円)
  • インターネット接続サービス: 300円
  • パケット定額サービス: 5,700円

キャンペーンの適用などである程度割引を受けることはできるものの、基本的には合計約7,000円がかかります。実際、BIGLOBE の2013年のアンケート調査でもスマートフォン利用者の概算平均月額利用料は6,785円との結果が出ています。

ドコモの新料金プランではスマートフォンで契約できるプランの選択肢が広がったものの、「通話が多い」「家族に超長期契約者がいる」といった特別な事情でもなければ、総額としては今までとあまり変わらないかむしろ高くなるように見受けられます。

プレスリリース:

データ通信量は月1GB未満が7割

6,000円近い費用がかかるパケット定額料ですが、これはデータ通信量の上限を月7GBとして設定されています。しかし、一般的なユーザであれば実はここまでの通信量は必要としません。NTTコム リサーチがスマートフォンユーザを対象に行ったアンケート調査では、月間のデータ通信量は1GB未満が70.4%、2GB未満が83.4%、3GB未満が90.6%となりました。

私自身、iPhone や iPad をよく利用していますが、Wi-Fi 接続を除いたデータ通信量は平均すると月1GB程度です。自宅に無線 LAN 環境があり、出先で音楽や動画のストリーミング再生、画像のアップロードなどをたくさんするわけでなければ、それほど通信量を消費することはありません。

自分がどれだけ通信量を使っているのかは、スマートフォンの端末内に保存された統計情報(iPhone なら「設定」アプリ→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信の使用状況」)や、キャリアの料金明細で確認できます。

通信量に合わせてプランを選択できる格安 SIM

格安 SIM とはドコモ、ソフトバンク、au の3キャリア以外の事業者(MVNO)が提供するサービスで、主にデータ通信向けに月額1,000円以下から利用可能です。特徴は次の通り。

  • 自分の通信量に合ったプランを選び、低額で運用できる
  • 「容量は少なくても LTE で高速に通信したい」「低速でもたくさん通信したい」といったニーズごとに多様なプランがある
  • 原則として2年縛りや解約違約金がなく、気軽に試せる
  • 多くの事業者がドコモの回線を利用しているため、SIM フリースマートフォンだけでなく、ドコモのスマートフォンでもそのまま利用できる
  • スマートフォン以外にも、SIM フリーやドコモ製のタブレット、モバイルルーターで使える
  • 事業者によっては音声通話プランも用意している

一方で制約もあります。利用するに当たってオンラインでの手続きや SIM カードの挿入などを自分でしなければいけないこと、キャリアメールが使えなくなること、iPhone を含め機種によってはテザリングができなくなることです。それでも使い方次第で毎月のランニングコストはずっと安くなります。格安 SIM の概要についてはこちらの特集が分かりやすいです。

主な MVNO 事業者

日経トレンディの記事にも主な MVNO 事業者の一覧がありますが、自分でもいろいろと調べたのでいくつかピックアップして特徴を紹介します。

  • IIJmio

    1GB、2GB、3GBの3コース。余った通信容量を翌月に繰り越したり、専用アプリで LTE から容量を消費しない低速通信に一時的に切り替えたりと、柔軟に使える。音声通話の追加もできる。

  • OCN モバイル ONE

    月単位だけでなく1日単位のコースもありプランが豊富。複数の SIM による容量のシェア、容量の追加購入といったオプションの料金が安価。光ファイバーや 050plus とのセット割あり。

  • BIGLOBE LTE・3G

    モバイルルータやタブレットを分割購入できるオプションがある(ただし2年縛り)。音声通話にも今後対応予定。光ファイバーとのセット割あり。

  • b-mobile(日本通信)

    音声通話と、低速ながらもデータ通信使い放題がセットになったプランがある。

以下では、端末の所有状況に応じた格安 SIM の活用例を紹介します。

スマートフォン1台持ち向けの音声付きプラン

もうすぐドコモで2年の契約期間が終了する人や、SIM フリーのスマートフォンに興味がある人向け。スマートフォン1台をメイン回線として使い、通話も通信もするケースです。

このケースでは MVNO 事業者の側が音声通話に対応していなければいけないので、IIJmio と日本通信が選択肢になります(他には So-net モバイル LTE +Talk/+Talk S というサービスもあります)。

日本通信は先ほど触れたようにデータ通信が低速なので、LTE で通信したい人には IIJmio がおすすめです。IIJmio なら音声と1GBのデータ通信のセットが月1,900円で利用できます。

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ガラケー+通信用スマートフォンなら選択肢が豊富

通話用にガラケーを残しておき、スマートフォンは通信専用で使うケースです。もともと格安 SIM の多くはデータ通信用なので、選択肢が豊富にあります。この場合もドコモまたは SIM フリーのスマートフォンを使います(タブレットも可)。

ガラケーはキャリア契約の SIM カードで運用します。通話をあまりしなければ基本料金は月1,000円程度ですよね。スマートフォンやタブレットの方は格安 SIM を挿して使います。こちらも通信量が1GBなら月1,000円程度です。

IIJmio はもちろん、光ファイバーのプロバイダとそろえて OCN モバイル ONE や BIGLOBE LTE・3G を選ぶのもよさそうです。

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ルータ経由で複数デバイスやドコモ以外のスマートフォンに対応

自分が今試行しているのがこのパターンなのですが、iPhone も iPad も持ち歩いているといった、いくつものデバイスをネットにつなぎたいケース。iPhone に格安 SIM を入れてもテザリングができないため、SIM はモバイルルータに入れてルータ経由で iPhone と iPad をネットに接続しています。

試したわけではないですが、ソフトバンクや au のスマートフォンもルータ経由なら格安 SIM でネット接続することが可能なはずです。

バッテリー持ちのよいルータを用意すればネット回線への常時接続を確保できます。そこまでいけばキャリアの SIM はパケット契約を解除し、基本使用料のみにしてガラケーの時のように月1,000円程度に抑えられます。

ネックはルータを用意するのに費用がかかることですね。私は Wi-Fi で約12時間、Bluetooth で約24時間の連続通信が可能な NEC アクセステクニカ製の MR03LN を使っています。

格安 SIM とのセット販売があるほか、Amazon でも単体で販売されています。初期費用を抑えたい人は BIGLOBE LTE・3G が24回分割払いに対応しているので見てみてください。

複数の SIM で通信容量を共有

複数のデバイスを持っていてそれぞれに SIM を入れておきたい、あるいは家族で容量をシェアしたいという人には、IIJmio や OCN モバイル ONE がいいです。

IIJmio は容量3GBのファミリーシェアプラン(月2,560円)が、最大3枚まで SIM を所有して3GBを分け合えるようになっています。OCN モバイル ONE には「容量シェア」というオプションがあり、SIM を1枚追加するごとに月450円を支払って容量を分け合うことができます。

まとめ

ここまでご紹介してきたように、格安 SIM はユーザ個々の通信量やライフスタイルに合わせて、柔軟にプランを選べるようになっています。面倒な2年縛りも基本的にないので機動性も高いです。

データ通信を MVNO に移行してキャリアのパケット契約を解約すると、端末代の割引などは消滅してしまいますが、それでも差し引き数千円はランニングコストが安くなります。

興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、詳しい解説記事がネット上に多数ありますのでぜひいろいろ読んでみてください。

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