銀行との上手な付き合い方を学べる、元メガバンク支店長の初著作『お金が貯まるのは、どっち⁉︎』

どの銀行をメインバンクにするかで、今後の人生が変わるとしたらー。そんな興味深い視点で書かれた本と出会いました。『お金が貯まるのは、どっち⁉︎』は、元銀行員の著者が銀行と上手に関係を築く方法を指南してくれる書籍です。

目次

  1. メガバンクより信金がおすすめ!?
  2. 25の質問
  3. 総合口座の活用法
  4. 積立預金の本当の意味
  5. 本書をおすすめしたい人

メガバンクより信金がおすすめ!?

著者の菅井敏之さんは大学卒業後に旧三井銀行(現三井住友銀行)に入行し、48歳で退職するまでに2ヶ所の支店長を経験されたそうです。現在は不動産投資やカフェの経営をしていて、この本が初の著書になるとのこと。

そんなメガバンク出身の経歴がありながら、本書では冒頭からメガバンクではなく信金をメインバンクにするべき、と説くのですから面白いです。

たとえば、500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる。1000万円なら、担当者がついてくれる場合もあります。(p. 18)

自分はメガバンクやネットバンク、地銀に口座がありますが、信金に口座を開くという発想はありませんでした。「住宅ローンを借りたい銀行をメインバンクにしておこう」ぐらいの意識だったので、将来の選択肢を広げるために戦略的に口座を開設して信用を築いていく、という考え方は目から鱗でした。

25の質問

本書は「クレジットカードを持つなら2枚と4枚、どっち?」「2000万円の借金と500万円の借金、破綻しやすいのはどっち?」など、25の質問に答えていく形で構成されています。

大変分かりやすい言葉で書かれている上、意外な回答が用意されている項目もあって、お金に関わる大切な知識や考え方を楽しみながら身につけることができます。

25の質問と回答は、大きく分けると次の3種類に分類できます。

  1. 元銀行員だからこそ分かる銀行の考え方
  2. お金と付き合う上での一般的な心構え
  3. 住宅ローンや不動産投資を考える上でのヒント

家計管理の本を読み慣れている人には、2番目の話題は知っていることが多いかもしれません。逆にこれから家計管理について学びたい人、学生や社会人になったばかりの若い人には、この1冊でさまざまな知識を得ることができると言えそうです。

総合口座の活用法

本書で特に参考になったのは、普通預金と定期預金などがセットになった総合口座をどう活用するか、という部分です。

自分はメインバンクの総合口座には普通預金のみ、定期は金利の高いネットバンクで組むようにしてきましたが、多少金利が低くてもメインバンクで定期預金を組むメリットもあるんですね。

それは引き落としなどで一時的に普通預金の残高がマイナスになった際、定期預金を担保に自動融資をしてもらえることです。残高不足で引き落としができないといった事態を避けられますし、金利も他のローン商品より低いです。

調べてみたら、このサービスは多くの金融機関で「自動借り入れ」「自動貸付」「当座貸越」といった名前で提供されています。また、金融機関によっては定期預金を担保にローンを組む「預金担保ローン」という商品を扱っています。

積立預金の本当の意味

お金を貯めるためには、財形や自動積立預金を利用しようとよく言われます。余ったら貯金するのではなく、給与から天引きすることで強制的に貯蓄するというテクニックです。

本書でもこの方法が推奨されていますが、より踏み込んだ理由が挙げられています。それは、銀行から信用を得て、将来お金を借りやすくするために積立を利用するというものです。

貸す側の銀行員が見ているのは、あなたが信用できる人かどうかです。つまり、「まじめな人」かどうかを見ているわけです。・・・(中略)・・・たとえば、ある人の口座に500万円が入っているとします。これが、毎月コツコツと10年かけて貯めた500万円か、昨日一括で振り込まれた500万円かでは、銀行にとってはまるで評価が違います。(pp. 42–43)

ことお金を借りるに当たっては、信用の有無が借り入れの可否、そして金利にまで直結してきますので、自分が銀行員からどのように見えるのかを意識することが大切ですよね。

本書をおすすめしたい人

他にも、本書には「銀行がお金を貸したくない人」を7つのタイプに分けて解説したページもあります。著者の銀行員としての知識、経験が数多く盛り込まれていて、どんな人にも発見のある本だと思います。特に次に挙げる人にはおすすめですので、気になったらぜひ手に取ってみてください。

  • お金に関してしっかりとした考え方や習慣を身につけたい人
  • 学生や若い社会人など、自分でお金を管理するようになったばかりの人
  • 自分のお金の使い方を見直したい人
  • 住宅ローンを借りる予定がある人

2 thoughts on “銀行との上手な付き合い方を学べる、元メガバンク支店長の初著作『お金が貯まるのは、どっち⁉︎』

  1. 菅井敏之

    この本の著者の菅井です。とても嬉しいです!
    ご紹介ありがとうございました!!

    Reply
    1. hirose Post author

      菅井さん、コメントありがとうございます!まさか著者様に記事を読んでいただけるとは思ってもみなかったので、こちらこそうれしいです。家計管理に関する本は普段からよく読んではいるのですが、大変勉強になる内容でした。今後益々のご活躍をお祈りいたします。

      Reply

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